ほしなみ☆ろぐ

茨城県取手市のピアノの先生です。このブログは2018年5月に移転しました

趣味のピアノどこまで弾きたい?「音大に行かせるつもりもプロにするつもりもないので…」についての考察

   

昨日のことですが、だんご5兄弟になってきましたいずみ@hoshinami_pianoです。串ささってます。

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こういう顔を出すボードって、あちこちにありますよね。これを見かけるたびに、やりたい…写真撮りたい…と思いながらも、人目を気にして涙をのんで諦めているのです。でもこのときは誰もいなかったからできた!(´▽`*)

おバカな写真をお見せしといてあれなんですが、今日はけっこうマジメなことを考えております。

 ピアノ習うなら、どんな生徒も上達したい…はず

「音大に行く気ありませんか?」という質問に対する答えではなく

「音大に行かせるつもりはないので…」とか「プロにしたいとは思ってないので…」とか、言った(言われた)こと、ありますか?思ったことありますか?

ピアノを教える立場からすると、ちょっと悩ましいこの言葉について考えてみました。

生徒側はどんなことを伝えたいのか

どういう場面で「音大に行かせるつもりは…」の言葉が出てくるのかというと、だいたいこんなときではないでしょうか。

  1. ピアノの購入をすすめられたとき
  2. 厳しい指導は望まないとき
  3. しっかり練習する自信がないとき

負担がかかりそうで不安だったり、生徒と先生の温度差を感じたときですね。このとき伝えたいことは、こんな感じなんだと思います。

  1. 趣味だから、そんな大層な楽器は必要ないと思う
  2. 趣味だから、楽しく教えてほしい
  3. 趣味だから、毎日ウン時間もできません

先生の方もだいたいの生徒は趣味とわかっています。じゃあなんで、ピアノを買った方がいいとすすめたり、厳しくしたり、練習をしてくださいと言ったりするのでしょう?

それは「趣味」のレベルってどのくらいなのか?というところから始まります。

趣味のピアノ、どこまで弾きたい?

「趣味」といっても、様々な楽しみ方があります。趣味でどのくらい弾きたいのか?どんな楽しみかたをしたいのか?

  • ショパンなども弾けるようになりたい
  • ショパンは弾けなくてもアニメ・映画曲が弾きたい
  • 弾き方がどうでも、楽しく弾ければいい
  • 右手のメロディーが弾けたり、音符や鍵盤がわかればいい

4つしか書きませんでしたが、段階は無数にあります。ただ普通は出来るだけ上達したいと思って習うでしょう。

そして人前でちょっと演奏できるくらいになることが、一般的に「弾けるようになった」という意味なのではないでしょうか。

ピアノの先生はもちろん、きちんと弾けるようにしなければ!と思っています。何年も通って弾けないままでは申し訳ないですし、弾ける歓びを自身がわかっていますので。

趣味もプロも、とりあえずの目標は同じかも?

ショパンだったり、そのほか有名な曲(「愛の夢第3番」「月の光」「別れの曲」「英雄ポロネーズ」など)は中学生で弾いたりするので誰でも弾けそうに思えますが、プロがリサイタルで弾いてもおかしくない曲ですから、それなりに難しいです。

プロのような高い完成度でなくてもいいとはいえ、趣味とか音大とか関係なく、きちんと取り組まないと弾けないわけです。

というわけで目標としては、全員とりあえず「上級といわれるような曲も弾けるように」「伸びる子はどんどん弾かせる」という感じになりますね。

そうなると、なんか音大行くわけでもない趣味なのに、ちょっと厳しい気がするなあ…とかいうことも起こってくるのです。

ここでもう一つ肝心なことがあります。それが「いつまでに」ということです。

趣味のピアノはいつまで続けるか?

  • 趣味で、中高生くらいでやめるかも?な人

もしショパンが弾けるようになりたいなら、高校生くらいまでにショパンに到達するようにレッスンしますよね。まあソナタとかも弾いている感じになります。

  • 音大に行きたい人

だいたい音大の入試課題はベートーベンソナタにショパンエチュードあたりです。この場合も、高校生までにショパンということです。

ちょっと大まかすぎるけど、イメージ的にこうなります…趣味でも音大でも、進度でいうとまあまあ同じですよ。あらたいへん(!?)

これじゃやっぱり、音大行くわけじゃないのになんか大変…ってなってきませんか。

「上達しなきゃいけない」は、思いこみにすぎない

さて、散々「趣味でもプロでも、しっかりやんなきゃダメですよ!」みたいなことを書いてきましたが…本当にそうなんでしょうか?

もちろんそんなことないですよね。

趣味でピアノを楽しみたいな~という人が、基礎練習をバリバリやったり、難しい曲を弾けるように練習しなきゃいけないということはありません。

これは賛否両論で、《弾けてこそピアノは楽しさがわかる》という意見も根強いのですけど、私はそうは思いません。

《すごく弾けたら楽しい》し、《まあまあ弾けたら楽しい》どっちも楽しいのだと思います。もっと言えば《一曲弾けるだけでも楽しい》ですから。

楽しみ方なんて十人十色。指使いおかしくても音間違っても、本人が幸せであれば、だれが文句を言えるのか。

レッスンに通い、練習するうちに、生徒も「上達しなきゃいけない!」と思いこんで苦しくなったり、先生も「なんとか練習させなきゃ!なんとか上達させなきゃ!」と思いこんでいます。月謝を出してる親御さんにしてみても、うまくなってくれないと…ですよね。

で、音大行くわけじゃないのに、なんか苦しいぞ…ってなっちゃう…日本人はマジメですからね~。

(多少は)テキトウだっていいじゃない!ダメですか?

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「音大に行かせるつもりもプロにするつもりもないので…」という気持ちになったら。

  • 現時点からどのくらいの曲をめざしたいのか
  • いつまでレッスンに通うのか
  • 難しい曲を弾きたいというのは、本当の希望なのか

このあたりを考えてみるとよいですね。

「大人になるまでに何か綺麗な曲が弾ければいいな」とか「音楽好きになってくれたらいいな」という希望なのに、進度を気にするのは矛盾している。

「ショパンが弾けるように」という希望なのに、練習あまりできませんというのも矛盾している。

こういう希望は、先生もどうしていいかわからないのです。なんとか落としどころは見つけるでしょうけど、もやもやしそうです。

でもですね。下に書きますが、、もしも、先生が求める厳しさをもって曲を弾こうと思わないのであれば、好きな曲は自分で弾くことにしてもいいんです。レッスンで難しい曲を見てもらうには、やっぱり、かなり、練習しないといけない…となります。

先生的には、ショパン希望と言われたらきっちり上達させようと思いますが、生徒的にはなんとなく弾けたら嬉しいな程度のこともありますので。

「音大に行かせるつもりもプロにするつもりもないので…」と言われたら。

  • どのくらいの進度でレッスンしているか、それは希望とズレているのか
  • 希望のとおりの未来はどんなレッスンで叶うのか
  • 上達させなきゃ!という気持ちを一度捨ててみる

それと、先生という人がなかなか気づけないことは『有名曲、テキトウな感じで弾いたっていいんじゃないの?』ということなんですよ。

私もそうなんですが、巷で簡単といわれるような曲だって『テキトウに』なんて考えません。そりゃそうですよね、一応、プロだから。どんな曲だって精一杯出来る限り練習もするし本気で弾きます。

それを他人に押し付けるのはどうなのかなと思います。なんでテキトウではいけないのか?

ここを改めることができれば、生徒のほうももっと気楽にいろんな曲を弾けるんじゃないかなと思います。う~んでも、難しいですね(^-^;なかなか妥協できない。

まとめ。

音大うんぬん…というのは、音大に行くかどうかという話でもないし、単純にレッスンが厳しすぎるとか、ピアノを買えとうるさいとかいう話でもない。どんなふうにピアノと付き合っていくのかということなんですね。

こういう言葉の出たときには、生徒側だけで考えていても解決しないこともありそうです。先生の方からもいろいろ聞いて話し合えたらいいなあと思うのです。

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