ほしなみ☆ろぐ

茨城県取手市のピアノの先生です。このブログは2018年5月に移転しました

ピアノの先生になるには?最低限必要な演奏力と知識

      2018/01/17

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現在、当教室「ほしなみピアノスクール」では私以外に3名の先生がレッスンしています。

先生方にレッスンをお任せするにあたって、自分ひとりだけの教室だったころよりも「ピアノの先生には何が必要なのか」を深く考える機会が増えました。

 ピアノを教えるのに資格はいらないけど、基礎力が確かであることが必要

いきなり結論書いてますが、やはり基礎って一番大切ですね(`・ω・´)初めてピアノを弾く生徒さんが来るピアノ教室では、基礎の基礎から教えます。

※初心者を教えない先生もいらっしゃいますが、うちはそうではないので

 音楽大学卒業してないとダメ?

音楽の実力をはかるスタンダードは『音楽大学卒業程度』です。

音大を卒業すると実際どのくらいの実力なのか?というと、本当に人それぞれです。名の通った音大ならみんな上手なわけでもないです。

私が以前演奏のお仕事で出会った音大卒の若い方ですが、楽器店の講師をされていて、時々レストランの演奏の仕事もしているとのことでした。ところが、Aがラというのがよくわからないのです。Aと書いてあるところで、Aのコードを弾けない。

でも、先生として教えているのですよね…音大卒程度というか音大卒ですし。

これは一例で他にもいろいろ理由がありますが、私は学歴はそんなに重要に思いません。

もちろん演奏以外の音楽の知識を学ぶことは必要で、それを音大に行かずに自分でやるのは大変です。でも、音大行ってないけど知識も豊富な人もたくさんいます。

そんなこんなを考えてみると、本当の基準ってどんなの?とわからなくなってきます。

最低限必要な知識・演奏能力は、どれくらい?

演奏能力について

当たり前ですが弾けないものは教えられないので、なるべく高い演奏能力があったほうがいい。じゃあ最低どのくらいあればいいか?というと、これはなんとなく私はわかってきた気が。

生徒との実力が一定以上は開いていること。

一定以上というのは、生徒の曲が数日以内に完成させられるくらいには。「完成」は本当はないですけど、でも迷って弾いているような状態だったら教えられないので、自分的にこれ!というのがしっかり定まっていないといけません。ただちょっと難しい曲になってくると全部弾く時間の余裕もないので、過去にしっかり弾いたことがあればいいかな。

そして多少の自信があったとしても、生徒の実力を侮ってのんびりはできません。

教えていると、かなり上手な生徒に出会うことがあると思います。自分より才能あるなと思う生徒っています。上手な子は自分がそのくらいのときに弾いてきた曲をラクラク制覇しちゃいますので、自分が弾いたことのないそこそこ難しい曲を弾かせることがあります。

それももちろん弾けないとまずいですけど、ただ実際に練習しなくてもいいとは思います。そういうものも弾ける力は必須です、ということです。つまり弾いたことのないそこそこの難度の曲も、ある程度短期間で弾けないといけません。

上手な子はどんどんうまくなっていきますから、実力がだんだん近づいてくることになります。時々、小さい子たちばっかりだから~と油断している先生見かけますが…後が心配です。

結局は、先生も自分の演奏力は磨いていくべきで、それができていれば問題ないと思います。そういう理由からも、私は発表会ではちゃんと先生も演奏すべきと思ってます。

そして、そう思えるまでに生徒を育てて行くためにも‥小さい子に教えるための基礎が一番大切です。

まずは、基礎力。

  • 基礎的な奏法を確立している

毎日レッスンしている中で一番使う能力って、すごく基礎的なことです。たとえば音階の指くぐりとか、スタッカートのいろんな弾き方とか。こういう単純に思えることを、いかに掘り下げているのかが大事です。

スタッカートは、ただ跳ねればよいわけではない。そんな一つ一つをいろんな角度から説明できて、その説明のとおりに弾けることが必要。

  • 楽譜をしっかり読める

教えるためには、自分が弾くとき以上に細かくしっかり読む必要があります。

というのは、個々の生徒の能力に照らして、曲中のどこがどのくらいの難度かを想像しないといけないから。自分には超簡単な箇所でも生徒は当然弾けません。その理由をわからないといけません。

指縮めとスタッカートが同時に出てくるから難しいな、とかきちんとわかっていないと、もっと練習しなさいとかリズム練習しといてねとかしか言えないですよね。

  • 有効な練習方法を考えられる

たとえばドレミをレガートで弾くためには、どうやればうまく弾けるのか?自分が自然にできることだと、けっこう大変です。

難しい曲が弾ける人でも、「どうやって弾いているか」を立ち止まって考えるのが苦手であれば、教えるのには向かないかもしれません。

演奏以外も必要

  • 音楽史や楽典と演奏をリンクできる

演奏には解釈ってありますが、決定的な解釈もあれば、比較的議論になっていたり、また自由に解釈できる曲もあります。その裏付けが歴史や理論です。なんでここがこの音符なのか?なんでこの速度記号なのか?とか…

小さい子の場合はあまり考えなくても教えられちゃうんですが、できたほうがいいです。

  • 視唱や聴音の指導法をまとめられる

ソルフェージュはとても大事。
演習に当たって、歌のほうは売ってるテキストだけでもいけますが、聴音はやっぱり自作問題を使わないと、かゆいところに手が届きません。

まとめ。

こうして考えてみても、《このレベルまで弾ければいい》という単純な線引きはできないのですが、当教室の講師募集では、《ソナチネや小品が指導できる程度》が最低限の演奏力としています。

これはソナチネ弾ければいいわけでもないし、ソナチネの音の間違いを気付ければいいっていうわけではなく、《基礎的な奏法と楽典を指導できる》という意味でこのようにしています。

基礎がしっかり教えられれば、その他の事はいくらでも勉強していけばいいかな~と思っています。高学年の生徒を教えるには、基礎が教えられるだけでは厳しいですが、実力に安心してしまっているよりは向上心をもって頑張れる方が、先生としては優秀だと思います。

私もここに書いたようなことはしっかりやっていきたい気持ちでこれまでやってきたし、今後も勉強し続けます(^O^)

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