「ピアノ練習のヒント」カテゴリーアーカイブ

録音:今月の1曲『よちよちペンギン』キャサリン・ロリン

教室のおたより「ほしなみ☆だより」の中の『今月の1曲』というコーナーの連動記事です。生徒さんたちが使っているテキストから選んだ曲をご紹介していきます

2017年11月の曲は『よちよちペンギン』キャサリン・ロリンです。

【ビーニー動物園】から。9月号でもこちらの楽譜から「ヘビつかい」をご紹介しました。

曲には、題名が曲をあらわしているものと、そうではないものがあります。子どものための曲は前者が多く、このビーニー動物園もそうですね。

ペンギンがよちよちと歩く様子を表現したいので‥

ナルホドナルホド‥ ペンギンウォークは、記憶にある以上に、横に揺れています。

すらすらスマートに弾くのは違いますね(^^)小さい子のちっちゃな手で弾いたら、自然に表現できそう。

曲によって、何を表現したいのか考えて弾く ということ、もっと知ってもらえたらいいなと思います。

きれいに引っかかり無く弾くことや、速くスラスラ弾いた方が上手なわけではないんです。

はじめは元気に!ペンギンたちが歩いていきます。

すると‥ 途中可愛らしいお話がはじまります。歌詞がついているけれど、自由に想像してみたらたのしいですね(#^^#)

よちよちペンギン楽譜

 

録音:今月の1曲『ヘビつかい』キャサリン・ロリン

教室のおたより「ほしなみ☆だより」の中の『今月の1曲』というコーナーの連動記事です。生徒さんたちが使っているテキストから選んだ曲をご紹介していきます

2017年9月は『ヘビつかい』キャサリン・ロリンです。

最近購入してレッスンで使うために準備中の曲集、【ビーニー動物園】から。ワンちゃんがピアノを弾いている、愉快な表紙です♪

ペンギンさん・ネコちゃん・くまちゃんなど、可愛らしい曲も多いのですが、子どもたちを見ていると、不気味でちょっとコワイ曲のほうが人気がある様子。

そこで‥きっと皆弾きたくなるであろう、『ヘビつかい』を。

どうですか?ヘビがこちらへ近づいてくる様子、にょろにょろと出てきてこちらを見る様子‥ひえ~。。

楽譜を半分載せますよ。

~~~ ここでよく「にょろにょろ」やりましょう!

ゆびを上下にあまりバタバタさせないで、けんばんの上をヘビがあるくように。

①⌒ なが~いスラー。ここもなが~いヘビをそうぞうして。

もうすこしはやくひいてもいいですね。でも、ミが2回つづくところを、はねないように気をつけます。

〇 シのフラット。 ふしぎなひびき、あじわってひきましょう。

 

ヘビがとまっているじょうたいから、うごき出すとき、どういうふうにからだをうごかすかを、かんがえてみましょう。

はじめは、あたまのあたりが ゆっくりうごいていって、だんだん、からだぜんたいが にょろにょろ~っとすすみます。

さいしょから、いきおいよく にょろにょろしませんよね。

そんなうごきを、ピアノでは【さいしょの音をそ~っと】ひいたり、【P(よわく)→だんだんつよく】してみましょう。

♪・*:.。. .。.:*・♪゚・*:.。. .。.:*・♪゚・*:.。. .。.:*・♪゚・*:.。. .。.:*・♪

 

ペダルつきの足台か補助ペダルがあると、こういう曲集もより楽しめますが、当教室では持っていない生徒さんのほうが多いです。

ただこのくらいでしたら、指ペダルでもじゅうぶん弾けるかな。

簡単な曲ながら、様々な表現を学べますし

少し進んだ生徒さんには、調性を考えさせるのにもぴったりです。調判定なんか複雑な曲では嫌になっちゃいますので(かつての私(;^_^A)

これくらいのを、ハノンのスケールのところと見比べてみたりすると、簡単!と思ってくれそうです。

録音付き:今月の1曲『舟歌』ブルクミュラー25の練習曲より

教室のおたより「ほしなみ☆だより」の中の『今月の1曲』というコーナーの連動記事です。生徒さんたちが使っているテキストから選んだ曲をご紹介していきます

2017年7月はブルクミュラー25の練習曲より『舟歌』です。

今回は楽譜や弾き方ではなく『舟歌』ってどんなものなのか?ということを、イメージしていただければと思います♪

船頭の歌は、日本にもありますよね。船だけではなく、農作業や職人や、労働の歌というのはどこの国にも必ずあると思います。

それは庶民の暮らしから自然に発生した歌です。やはりどんな場面なのかを知ることが、表現に一番大切でしょう。

 

舟歌といえば‥まず思い浮かぶのがベネツィア。18世紀には数千もの舟があったそうです。

こちらはサン・マルコ寺院のすぐそばです。

(そういえば、ベネツィアの伝統的な刺繍やグラスについて「楽曲たんけんノート」にも解説を書きましたので、順番がまわってきたときにぜひご覧ください)

 

波間に揺れる様を思って弾きました♪

さて、ブルグミュラーはドイツで生まれましたが、25の練習曲を書いたときはフランスにいました。

だから、フランスの運河を見てこの曲を書いた可能性が高いかな?

フランス ミディ運河はこちらです。

(こんなのばかり見ていると旅行に行きたくなってきますね。笑)

ブルグミュラーの曲を取り上げるのは▶『牧歌』に続き2回目です。

牧歌も、舟歌も、どちらも8分の6拍子。拍子に注目して聴き比べてみると勉強になりますよ。

 

◆8分の6拍子(=1,2,3と数えてはいけません。2拍子でとります!)どちらの曲も、それぞれ同じ形の伴奏が繰り返されていきます。

同じ拍子・同じように繰り返し・どちらも風景を描写しているのですが、

この伴奏のちょっとした(?)違いによって、全然違う曲想になるところがおもしろいですね^^

 

◆「舟歌(バルカロール)」というタイトルを持つ曲もまた、たくさんあります。

「牧歌」も作曲家がよく題材にしたものですが、「舟歌」も、メンデルスゾーンやショパン、フォーレなど、多くの作曲家が書いています。

メンデルスゾーンは3曲・フォーレは13曲もの舟歌を作曲しています。

ブルクミュラーには「18の練習曲」という本もあるのですが、こちらにも舟歌が入っています。