ほしなみピアノスクールでは、楽譜の指定等はなく、各講師が生徒さんの適性やその時必要なことを見極めて選択しています。

様々な教則本が出版されている現代では指導者も勉強が必要です。

当教室では複数の講師がおりますので、お互いに情報交換やアドバイスをし合って知識を共有し、よりよいレッスンをご提供しております。

※こちらにご紹介する楽譜は、導入(幼児)~初級までの一例です

導入(幼児テキスト)

うたとピアノの絵本
①みぎて ②ひだりて ③両手
生徒用テキストと別に伴奏用の楽譜も出ています。
簡易的ではなくしっかりした伴奏ですので、付けてあげると子供たちは皆喜びます。
CDもあるので、普段から聴くようにすると、より楽しんで練習できます。

「絵本」の名の通り、手書き風の楽譜で小さい子にも親しみやすく、
曲のタイトル・うたも、子どもの生活に即した内容。
左手を苦手に思う子どもが多いので「②ひだりて」を使用することで
苦手意識の克服にも効果があり、重宝します。
ちいさなおんがくかい
体験レッスンから使える内容。全曲先生との連弾です。
2つの黒鍵・3つの黒鍵を同時にならして弾く曲~ドだけ、レだけ、と一音で弾ける楽譜。
副題「音の名前とリズム」とありますが、音の名前と鍵盤の場所をひとつずつ学んでいきます。
リズムのとおりに弾くことは少し難しいので、いきなりは出来ないですが、
リズム通りにできなくても十分曲として成り立ちます。
なかよしピアノレパートリー
ヤマハ「ピアノスタディ」の前段階の本です。
クラシックだけではなく、少しジャズふうだったりロックふうだったり、楽しい曲がたくさん。
イラストもとても可愛く、全面的に「楽しさ」の詰まった楽譜です。

教則本(入門~初級テキスト)

新版みんなのオルガン・ピアノの本
ロングセラー。昔からありますが、この「新版」になり、現代らしい楽譜になりました。
どの生徒さんにも幅広く適用できる進み方で使いやすいです。
1~2巻であまり時間をかけすぎると、後に影響が出てしまうので注意。
3巻も意外と弾きやすいので、あまり慎重に進めなくても良いかなとの私見です。
3巻以降は面白みのある曲も多く収録しています。
ぴあのどりーむ
なんといっても美しいイラストに目を惹かれます。
日本人らしいシンプルに順を追った進み方で、教える側や親御さんから見ると
非常にとっつきやすい教則本シリーズではないかと思います。
その分、少し単調に感じる曲が多いです。
進み方は丁寧でゆっくり目なので、不器用な子・慎重な子に向いています。

トンプソン 現代ピアノ教本
トンプソンも昔からある本です。特徴はとにかく曲がよい。
このレベルでここまで音楽的な教則本は素晴らしいです。
ただ、可愛らしいカラーイラストであったり、
大きな音符でドだけ弾く、といった内容ではないので、
誰にでも使える本ではないかもしれません。

テクニック教本

バーナムピアノテクニック
バーナムは私の生徒はほぼ全員使用する楽譜です。
一番シンプルな「ミニブック」か⇦画像の「導入書」でスタートしてから
1巻へ進みます。
ある程度弾けるなら1巻からスタートでも大丈夫。
スケールの練習と同時進行で「全調の練習」という本もよく使用しています。
棒人間のイラストもピアノをやっている人にもお馴染み。
こういう音型はこう弾くんだなと、様々な音型を効率よく練習できます。
ロリン・ピアノコース テクニック
ある程度大きなお子さんや大人に向いています。
1つのテクニックごとに詳しい解説が入っています。
ただ、ピアノ経験のない人はこれを読んで独学は難しいので注意。
(クラシックを学ぶ上であまり聞かない独特の表現などがあります)
本当にテクニックの練習のためのもので、曲らしい曲はありませんが、
シンプルで難しさを感じないので、譜読みが負担にならず
意外とこれが適している生徒さんも多いです。
はじめてのハノン
テクニックと言えばハノン。
そのハノンの入門編として色々な楽譜が出ていますが
この「はじめてのハノン」は1曲につき3つの練習パターンが示され、
練習方法がわからないという方にもおすすめです。

音域は1オクターブ。
20番まで(20曲は無く、抜粋で17か18曲だったかと思います)
チェルニー やさしい20の練習曲
チェルニーは、100番→30番へ進みづらい生徒がよくいます。
間に20番をはさむか、100番はやらずに20番から始める方が
スムーズに30番へ入れるようです。
難度も絶妙な設定になっていると思います。

ソルフェージュ

みんなだいすきリズムのほん
1巻は両手を叩いてリズムうちをするスタイル。
2巻~5巻は机をたたきます。
幼児でも均等に拍子を取ることができるようになり、
16分音符も小さいうちに習得できます。
リズムだけに特化しているので、
ピアノから少し目をはなして息抜きタイムにもなります。
リズムとソルフェージュ
教師の力量・生徒の要望に合わせて、
どこまでしっかりソルフェージュをやるか選択できるところが凄い本です。
説明等が詳しく書いてあるわけではありませんが、
初歩の楽典の内容はこの中で指導することが可能です。
(学ぶべきパターンの曲が網羅されています)
コールユーブンゲン
こちらは受験にも使える本。基本的な事がしっかり身につきます。
大人の方で、しっかり楽譜を理解したい・説得力のある演奏がしたい
というような方にもおすすめ。

曲集

はじめてのギロック
教則本が少し進んだらさっそく弾ける曲集。
この青い表紙、イラストの無い本格的な楽譜に、
子どももテンションがあがり、嬉しいようです^^

耳馴染みの良い曲がたくさんあり、発表会でも使えます。
はじめてのポーランドピアノ曲集
マズルカやクヤヴィアクなど、独特なリズムの曲を
小さなうちから学べる良い楽譜です。
単純に見えて複雑なところがあり、脳トレみたい~と言いながら
一生懸命取り組む生徒が多いです。
バルトーク ミクロコスモス
ミクロコスモスは、「教則本」のジャンルかもしれませんが
あえてこちらへ分類しました。
はじめの方は易しく弾きやすいですが、曲調に馴染みにくいところがあります。
ただ、実力はつきます。
コツコツ投げ出さずに頑張れると思う生徒に渡しています。

  • ここに挙げたような入門~の楽譜を終え、または並行して、バロック(ヘンデル・バッハなど)や発表会用に少し長い曲や連弾の曲も弾いていきます♪
  • 高学年や大人からのスタートの場合には生徒さん本人の希望がはっきりしていることも多いため、また違った進め方をして行く場合があります
  • 特に曲集については、挙げきれないくらいたくさんありますので、こちらはほんの一例とご理解ください